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【インタビュー掲載】「フェイス21世紀:久野彩子〈工芸〉」 |新美術新聞

ART FACTORY城南島のスタジオをご利用いただいている「久野彩子」さんの取材記事が

新美術新聞のフェイス21世紀というコーナーにて掲載されています。

下記URLより、ぜひご覧ください。

 

[フェイス21世紀]:久野 彩子〈工芸〉
”〈都市〉と〈自然〉を「金継ぎ」する”

https://www.art-annual.jp/column-essay/column/77644/

【Artist Report】#2 影山 萌子

ARTFACTORY城南島のスタジオで作品制作を行っているアーティストの皆さんを少しずつご紹介していく企画「Artist Report」。

第2回目は「影山萌子」さん、2022年3月18日(金)~31日(木)まで神奈川県の相模湖交流センター・アートギャラリーで個展「Welcome」を開催されます。

制作の様子とお伺いしたお話を少しだけ公開させていただきます!
ぜひご一読ください!

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次々と新作が生み出されていく、影山さんのスタジオの一角。




スタジオを覗くたびに新しい作品があるので、いつも驚かされます。


 


卵のような丸いモチーフを描いています。














迷いなく色を重ねていきます。



下の作品は、以前、影山さんが描かれた作品です。
このカラフルで卵のような丸いモチーフは、複数回登場しています。


〈カウチ〉2017
Oil on canvas
1300×1620㎜


〈カウチ2〉2018
Oil on canvas
1300×1620㎜


一体、このカラフルで卵のような丸いモチーフは、どのようなものなのでしょうか..。
早速ご本人に伺ってみました!


描かれている丸いモチーフはどのようなものなのでしょうか。卵でしょうか…?

影山:今回展示する作品には、自分の制作や個展のテーマと繋がりがあると感じた、リチャード・ブローティガン*1著『西瓜糖の日々』から着想を得た要素を散りばめています。
この玉のようなモチーフは、以前は違う意味で描いたりもしている(下記参照)のですが、今回は小説内に登場する西瓜と重ね合わせて配色等を決めました。


過去の作品にも同じような(卵のような)モチーフを描かれていると思いますが、
同じモチーフが描かれている作品は、時系列や物語など、作品同士で何か繋がりがあるのでしょうか。

影山:以前は、カラーボールのような無機的な存在が、一つの部屋に家族のように寄せ集まっているイメージとして描きました。プラスチックなど人工的なものの質感への、自身の親しみや懐かしさを象徴するモチーフとして複数回描いています。
今回はさらに、絵の中の景色そのものの比喩というか、描かれた世界の案内人のような役割を付与して、その形状や存在感を再利用したというかんじです。


影山さんの作品に描かれている場所は、この世界に実在する場所がそのまま描かれているのですか?
それとも実在する場所がいくつか組み合わさって再構成された、影山さんが創造された空間ですか?

影山:基本的には現実に存在しない風景です。
ただ、完全にパラレルな世界というわけではなく、実在の土地から受けた印象やそこから発展した思考の副産物として生まれる図像を描いているつもりです。
表現のテーマを人の表情やポーズに委ねて人物画を描く人もいれば、色や形状、タッチに委ねて抽象画を描く人もいます。私はその手段が風景そのものであり、場所から与えられるものをまた場所にして排出するというような認識で制作しています。




東京都出身の影山萌子さんは、
現在も急速に進む、東京都心の再開発に対して、混乱や戸惑いを感じると言います。
そういった反応から生まれる、原風景の中に浮かぶ架空の世界を、彼女は絵画や彫刻作品として表現しています。


では、今回の個展「Welcome」について、教えてください。



今回の個展のタイトル「Welcome」にはどういう思いが込められているのでしょうか。

影山:今回の個展のテーマは「観光地」と「広告」です。
元々東京などの都市空間が制作のモチベーションとなっており、「観光地」という土地のあり方は、その対になるものとして興味がありました。それに、幼少期から強い恐怖感とおかしみを同時に抱いている「広告」という要素を掛け合わせて、「どこかの土地を宣伝するようで何も宣伝していない、ただ肯定するだけの広告」が溢れた会場を作るという、素朴でポジティブな思いつきからこのタイトルが生まれました。


今回の個展ではどのような作品が発表されるのか、DMに掲載されている作品も含めて、ぜひ教えていただきたいです。

影山:テーマに合わせて、駅にあるような旅行パンフレットやポスターを意識しているものが多いです。
DMの作品は、見えないかもしれませんが、不動産の折り込み広告のようなイメージです。
架空の観光地を作り上げるということをもっとデザイン的な手法でやってもよかったのですが、全ての作品を見終わるとそれぞれの脳裏に違う形の場所が立ち上がるような展覧会がいいなと思いながら制作しました。


ありがとうございました!!


影山萌子 個展「Welcome」は3月18日(金)~31日(木)まで、神奈川県立相模湖交流センター・アートギャラリーにて開催されます!!
どのような空間が広がっているのか、とても気になります!
ぜひ皆さん、足をお運びください!!


*1リチャードブローティガンは、アメリカ合衆国(ワシントン州タコマ)出身の作家、詩人。比喩を用いて、幻想的な世界観を描く。デビュー作は『ビック・サーの南軍将軍』(1967年)。『アメリカの鱒釣り』(1967年)で一躍有名になる。本国のアメリカよりも日本やフランスで評価が高い。他、代表作に『西瓜糖の日々』(1968年)、『芝生の復讐』 (1971年)等がある。


【展覧会情報】
「影山萌子 個展 Welcome」
会期:2022.3.18(金)~3.18(木) ※休館日:3.22(火)、3.28(月)
時間:10:00~17:00 ※入場無料
場所:神奈川県立相模湖交流センター アートギャラリー(神奈川県相模原市緑区与瀬259-1)

神奈川県立相模湖交流センター Webサイト
https://www.sagamiko-kouryu.jp/



影山萌子 Moeko Kageyama | ART FACTORY 城南島 アーティスト紹介ページ
https://www.artfactory-j.com/studio/artist/detail/moeko-kageyama/

影山萌子 Webサイト
https://shadowmountainx.wixsite.com/moekokageyama

 

【Artist Report】#1 久野 彩子

ART FACTORY城南島のスタジオで作品制作を行っているアーティストの皆さんをご紹介する企画「Artist Report」。

第1回目は、現在、個展「TRANSITION」をいりや画廊で開催中の「久野 彩子」さん。
制作の現場と個展についてのインタビューを公開いたします!
ぜひご一読ください!

個展に向けて準備中の久野彩子さん、とてもお忙しいご様子。

大きな球体の作品をドリルで削っています。

この作品は洋白*1で成形されていて、洋白の曇りやくすみをとるために、新たに細かい傷をつけるように磨いているそうです。

外側は磨かれてピカピカですが、内側は研磨されていないので、グレーっぽくくすんでいるのがわかります。

左側の作品「core」は、個展DMのメインビジュアルになっている作品です。
久野さんが抱えている作品と比べると色が黒っぽいですね!
どちらも同じ洋白という素材ですが、磨き具合でここまで色が違います!!

下記の作品は、昨年10月に開催した「OPEN STUDIO 2021」に出展いただいた作品たち。
金属の色や大きさ、形態の違いで受ける印象が全然違うのが面白いですね!

久野彩子さんは、蝋でできた細かいパーツを組んで、作品の原型をつくり、型取りして金属に置き換え、そのパーツを組み合わせて制作するという「ロストワックス精密鋳造」という技法で作品をつくられています。

作品のモチーフは、”都市の風景”が発想源となっていて、都市空間で繰り返し行われる創造と破壊、構築と再構築、その行為の儚さや脆さ、そこから生まれる静かな力強さや希望を未来へ続くエネルギーとして捉え、作品をつくられています。

カッターの刃先を火で炙り、その熱で蝋を溶かし、パーツを組んでいます。

 

ここで個展「TRANSITION」について、久野さんに少しだけインタビューさせていただきましたので、ご紹介いたします!

― 今回の個展のタイトル「TRANSITION」はどういう意味が込められているのでしょうか?

久野:今回のコロナ禍で都市は動かなくなり、人工物はあっけなく止まってしまい、儚い印象を受けましたが、生物はこのような状況でも移り変わっている。
そういう意味が込められています。

― 個展のDMに掲載されている作品「core」はどういう作品ですか?

久野:色々な意味が込められていますが、核や種、地球など、自然のものがモチーフになっています。
2021年は建物だけでなく、花を感じさせる作品を多くつくりました。
生物は不滅ではないので、あえて金属で枯れない花をつくりたいと思いました。
今回の個展も有機的な作品が多いです。

― 完成図なしで作品を制作されているとお伺いしましたが、作り終えるのが難しくないですか?

久野:完成形が見えているので、難しくはないです。
図面があると飽きちゃうんですよね。笑
やっていることが修行っぽいので、義務感を感じないようにしています。
ヒューマンエラーが面白いというか、あえて危うさを残したいと思っています。
ゆがみや失敗が有機的になったり、偶然の産物につながったりなど、
良く言えば、失敗を想定してつくって、その時に応じて変化できるようにしています。

ありがとうございました!!

1月10日(月)~22日(土)まで久野彩子 個展「TRANSITION」は、いりや画廊で開催中です!
どのような作品がお披露目されているのでしょうか。
ぜひ皆さん足をお運びください!!

*1洋白(ようはく)は、銅と亜鉛、ニッケルから構成される銀白色の銅合金です。
通電性があり、加工しやすいのが特徴で、鉄道模型のレールにも使用されています。
他にも装飾品や洋食器、楽器(フルートの管体や機構部など)の材料として用いられています。

 

【展覧会情報】
「久野 彩子 個展 TRANSITION」
会期:2022.1.10(月)~1.22(土) ※日曜休廊
時間:11:30~19:30 ※最終日16時まで
場所:いりや画廊(〒110-0014 東京都台東区北上野2-30-2)

久野彩子 Ayako Kuno | ART FACTORY 城南島 アーティスト紹介ページ
https://www.artfactory-j.com/studio/artist/detail/ayako-kuno/

久野彩子 ホームページ
News - ayakokuno.com

【お忘れ物・落とし物について】

10月9日(土)、館内3階にてお忘れ物・落とし物がございました。

・水色のビニール袋に入った紺色の折り畳み傘

お心当たりございましたら、03-6684-1045(ART FACTORY城南島)までご連絡ください。

【関連イベントのお知らせ】大田区OPENアトリエ 2021.8.21-8.22@ART FACTORY城南島

当日限定で施設内のアトリエ(スタジオ)をご案内します。
アーティストが作品制作を行う現場をご見学いただけます。
予約は不要です。お気軽にご来場ください。
※現地でお名前とご連絡先をご記入いただきます。(常設展の観覧予約をいただいた方は除く)

会期:2021年8月21日(土)、22日(日)両日とも11時~17時(入館は30分前まで)
料金:無料
予約:不要

参加予定アーティスト
荻野夕奈、影山萌子、神山麗子、TEPPEI YAMADA、野中美里、早崎真奈美、他

イベントホームページ(外部サイト)
https://otaku-open-atelier.jimdosite.com/

【お忘れ物・落とし物について】

7月11日(日)、館内にお忘れ物・落とし物がございました。

・手提げカバン

お心当たりございましたら、03-6684-1045(ART FACTORY城南島)までご連絡ください。

6月27日(日)午前9時~NHK Eテレ「日曜美術館」三島喜美代さんの特集が放送されます!

ART FACTORY城南島1Fで常設展示中の現代美術家・三島喜美代さんの制作活動についての特集がNHK放送番組「日曜美術館」で放送されます!ぜひご覧ください!!

NHK Eテレ 日曜美術館 「三島喜美代 命がけで遊ぶ」
■本放送 2021年6月27日(日)予定 午前9:00~午前9:45
■再放送 2021年7月4日(日)予定 午後8:00~午後8:45
※本放送後、NHKプラスで、1週間配信予定

■内容
現代美術家・三島喜美代さん。
新聞や空き缶などの「ゴミ」を、焼き物で、本物と区別がつかないほど精巧に作り続ける。
88歳にして現役。その果敢なる新作作りに密着!

■詳細はこちらから
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/J9LKGWVWZ6/

■ART FACTORY城南島 常設展「KIMIYO MISHIMA Installation」のご予約について
常設展のご観覧につきましては《事前予約制》とさせていただいております。
観覧のご予約は公式サイト内の展覧会ページ予約フォームをご利用ください。
https://www.artfactory-j.com/exhibition/

 

【お忘れ物・落とし物について】

5月24日(火)、館内にお忘れ物・落とし物がございました。

・木製の指輪

お心当たりございましたら、03-6684-1045(ART FACTORY城南島)までご連絡ください。

 

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