日に日に秋めいてきましたね。肌寒い日も多いので、風邪などにお気を付け下さい。さて、 9月23日、24日に開催しました、ワークショップの様子をお届けします。今回は、大理石でオリジナルの印鑑を制作しました!
まず、大理石を選びます。
形は正方形や縦長など数種類をご用意し、
色は白、黒、赤の3種から好きな色を選び作成しました。
次にデザインを考えます。
名前やキャラクターなど、みなさん個性的で、素敵なデザインでした。
仕上がりが楽しみですね!
印鑑は大きく2つ、【朱文(陽刻)】と【白文(陰刻)】に分ける事が出来ます。
朱文は実用印として用いられ、文字に朱肉が付きます。朱文の印鑑を作成する場合は、文字を残して周りを彫ります。
白文は落款として用いられ、文字やマークの周りに朱肉が付きます。こちらは、デザインしたモチーフを彫っていきます。
朱文か白文かで、作品の印象がまるで異なるので、悩むところですね~
デザインの下書きが完成したら、石に転写します。今回は、手書きしたものをレーザープリンタでコピーし、シンナー系の溶剤でインクを滲ませ写しました。この方法は、下書きを反転させずに転写できるので簡単です。
石にデザインを転写したら、いよいよ彫っていきます。
今回は「ルーター」という機械を使い彫ります。ルーターは「ビット」と呼ばれる刃を付けて使用し、様々なものを削ることができます。ビットは、彫る素材に合わせて多様な種類があり、形状も様々です。彫りたい形や彫る箇所によって適したものを選びましょう。
まずは、字の周りを縁取るように、円柱型のビットで彫っていきます。
次に、大きく削るために球上のビットで彫っていきます。
彫り進めたら、試し捺し(おし)を行い、彫れていない箇所を確認しながら、完成を目指します。ちょっと彫っただけでも、はっきりと形が出ていたり、結構彫れたぞ!と思って捺してみると、まだ完成には遠かったり・・・捺してみないとわからないので、試し捺しはドキドキです。
彫って、捺して、彫って、捺して・・・
余分なところに朱肉がつかなくなったら版は完成、最後の仕上げです。
持ち手の面を細かいやすりで磨いて艶を出し、オリジナルの大理石の印鑑が完成です。
みなさん集中して、丁寧に作業されていましたので、完成度の高い作品ができました。!
手紙や、年賀状、実用印としてぜひ使って下さいね。
当日は、あまりお天気が良くありませんでしたが、お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
次回も、みなさんの個性あふれる素敵な作品を楽しみにしております。